前回はチアダンスの競技についての魅力をご紹介しました。今日は私の紹介です。私は山村女子(現、山村学園)のバトン部に所属→玉川大学に入学 チアダンス歴七年の現在主婦です。 高校に入学したての頃、色んな仮体験をしたのち、「バトン部に入部したい」と担任に伝えたら「続けるのも辞めるのも大変だぞ~」と脅されたのを覚えています。本当に理不尽なことで怒られ、(真冬の部室の前の室外機の風が当たる中2時間立たされて怒られるとか)謎な部活の規則があったりして、よくやってこれたなぁと思います。昭和の香りがぷんぷん漂う内容で、今では笑い話です。。でもチアダンスにどっぷり浸かった濃い三年間があったからこそ、まだまだ踊りたい!と思うことが出来ました。
玉川大学との出会い
高校時代の部室に過去の大会のビデオがあり、かたっぱしから家に持ち帰って観ました。その中で「玉川大学」の演技を見てズキューン!とハートを射抜かれました。圧倒的な統一感。画面上でも周りがしーんとなるくらい会場が引き込まれているのが分かるような息の合った演技。この後の展開が予想できない美しい構成。全てが異次元でした。何回も再生しても飽きません。親にも見せました。「この大学に行きたい!」と思いました。無事合格し、入部すると自分よりもずいぶんと年上に見える綺麗なお姉さんが先輩でした。今まで高校三年生で威張りまくっていた私も一番下っ端。モップ掛けやら雑巾の設置、テープの頭出し、アンプの設置やら雑用係です。同期とは円滑に部活動を進められるよう体育館に入ってからの準備のイメトレ。。。すごいですよねぇ。強いチームには出来る裏方が必要なのです。 胸に希望を抱き、すごい所に入部してしまいました。
大学で挫折を経験
結論から言うと、思い描いていた輝かしいものではなく、挫折だらけのとても苦しい四年間でした。私のシナリオでは、優勝は当たり前だし、もちろん大学でも笑顔で仲間たちとたくさんのトロフィーに囲まれて他のチームから一目置かれる…というストーリーでした。しかし、優勝は毎回ライバルチームに。優勝を逃す度「今度こそ優勝したい」という気持ちは強くなっていくばかり。自信がないなら練習しなくちゃいけないんだけど、本当にこの練習方法でいいのか?とか雑念が沸いて、いくら練習しても自信がついてこない。根拠のない自信も大切とも聞くけど根拠がないから自信もつくはずもなく…日々努力している仲間、急成長している仲間に囲まれて私はどんどん自信を無くしていました。今思えば仲間に相談すれば良かったのに!と思います。でも当時は「弱音を吐くなんてかっこ悪い」とか「誰かを素晴らしい」と認めることの大切さも分っていませんでした。いつもスッキリせず部活以外でもボヤァとなんとなくダンスのことを考えていて、「大好きだからずっと考えちゃう」というときめきよりは「どうしたらいいいんだろう」と悩みにずっと捕らわれていた時間だったように思います。その時はもちろん自分なりに一生懸命でとにかく考えて答えを導こうとと必死でした。
最後の大会
引退が決まっている最後の大会でも優勝を逃します。一番負けたくないライバルチームに負けて、更に何百といる大出場チームの中で最も素晴らしい演技をした1チームに贈られるグランプリもライバルチームが受賞しました。自分たちの横で喜ぶチームを見て自分がみじめに感じました。こんな仕打ちある…?とまで正直思いました。
今オリンピックとかで選手の様子が映し出されると、相手の技が成功したらみんなで称えまくるし、 失敗したら励ましあう映像をよく見ます。私は、他チームの演技を見てあら探しをして安心したかったのかもしれません。素直に負けを認め、相手に心からおめでとう!すごいね!と言わず、更にはチアダンスに勝手に終止符を打って離れてしまったなんてモヤモヤと後悔しか残っていません。私はそんな自分が嫌です。強がらず正直に生きたい!自分より優れている人にはすごいね!と伝えたい。いつも羨ましがっていないで、自分から動こう!子供を産んで少しだけようやく大人になれた気がします。
なぜチアダンスを続けなかったのか
大学卒業後は、一般企業に勤め、結婚→出産→仕事復帰→出産→仕事復帰をし、その後パートをし、今に至ります。ただ、この間ずっと踊りたかったのです。だったら続けたらいいじゃんと思いますが、「一生分踊ったし」「ダンスじゃ食べていけないし」「親を安心させたいし」とか色々な理由を並べていました。でもチアから離れた本当の理由は「もうダンスで傷つきたくないから」本当はやりたいのに自分の気持ちに無理やり蓋をしてしまっていました。
再出発の理由
高校の同期と何気ない会話の中で、SNSで見つけた35歳以上のミセスチアダンスチームのサイトを送ってくれました。SNSとは無縁だった私がインスタグラムのアプリを取りました。そしたら、今も挑戦を続けている大学時代の先輩後輩がいたり、同期でも現役チームに入って輝いている姿、とにかく頑張っている人たちが目に飛び込みました。「すごいな」「楽しそうだな」少し前の私だったら「まだ踊れていいいなぁ。」と羨ましがるだけでしたが、この時「私も素直にやりたいもの挑戦しないともったいなくない!?」と思うようになりました。 最近YouTubeで講演家の方の動画を観ていたり、オーディション番組にハマったりしていたのでタイミング的に頑張る姿、頑張ろうとする最初の一歩への勇気もそれらが後押ししてくれたように思います。
また、色んなママさんチームに体験に行かしてもらった中で、こういう音楽で振り作りたいなとか、こんな見せ方いいな、こんな発表会開きたいとか希望がたくさん見えてきました。 また、私はターンが苦手だったので、ターンを得意になるぞ!そしてめちゃめちゃカッコイイ大人のチアダンスチームを作るぞ!と思い、その流れでパソコンなんて必要最低限しか触ったことのない私が、ブログを開設しました。あの時の挫折が今の私の燃料になっています。
コメント